凡人数学徒の徒然

私の身の回りに起きたこと、数学の話題などをポロポロと

久しぶり②

このブログは気分で書くものだと思っている。時々来てみては、見てる人もいるなという感じである。

最近は忙しすぎる。とにかく公募やら授業やら書類の準備やらで師にもなっていないのに、師走状態である。師走でもない。

 

最近よく考えるのは、研究の方向性である。

ここまで勢いでやれる事をやってきた。論文は書こうと思えば書けるといった感じになってきたが、この論文に意味があるのか?という問いが常に頭の中を回るようになった。

博士3年になり、研究者が求められる研究の質といったものが少しずつ見えて来た。修士の頃は何か新しい事を示せばそれなりに認められていたのが、この年になると何か意味があるのか?という同業者の眼差しを感じる。それは学問を推し進める事が出来ているのか?という問いでもある。これに関して、僕は少なくとも数学を推し進められたという自信は無い。とにかく自分ができる非自明で面白そうな事をやって来たまでである。

この問は今後の研究者として大きな分岐点に立っているとも言える。ここで自分の世界を深めていくか、それとも王道のこれは意味がある!と誰でも言うような事をやるのか、はたまたどちらもやるのか。

この問いに答えてくれる人はいない。けど研究者として生きていくのなら、何か意味のあるもの、これは絶対に価値があると言えるものを作り出したい。それには勉強するしか無いのだ。日々勉強しながら何か大きな事を追い求め、手探りの日々である。