凡人数学徒の徒然

私の身の回りに起きたこと、数学の話題などをポロポロと

今週の徒然(4)

今週は研究集会がZoomで行われていて、それに参加した。Zoomでの研究集会は海外では盛んい行われていたのだが、やはり時差がきつくて、アーカイブがない限りあまり起きる気になれないものが多かった。それに比べて今回は日本での開催なので、気軽に参加できてよかった。Zoomだと、どこででも通信手段さえあれば参加ができることもあって、いつもに比べてたくさんの参加があったように思う。

 

研究集会に参加してみて、皆さんが困っていたのは講演の合間に議論がしづらいということだった。実際、研究集会では休憩時間も数学の議論をする時間で、その時間は質問や研究打ち合わせなどの予定合わせなどが盛に行われていて、研究者にとっては非常に重要な時間になる。仕事を進める上で研究集会はいい機会なのである。Zoomではそのような雑談スペースを設けることもでき、実際今回の研究集会でも活用されていたのですが、スムーズに会話ができるような感じではなく、アイコンタクトなどができないので、案外難しいように感じた。一長一短といった感じですが、講演を聞くだけで言えばかなりスムーズに行われていて、世話人の方々の努力が垣間見えました。本当にお疲れ様でした。

 

先週から、コロナの感染者数が大幅に減ってきていて、その人数は東京都でも一桁の時があるくらいになってきている。しかし、日本だって最初はそこから、今の状況まで発展してしまったので、まだ油断はできない。完全にいなくなることはないのだろうが、一年ほど三密を避ければどうにか収束はするのではないだろうか。三密を避けるというのは何も禁欲しろということではない。ストレス発散をする方法はいくらでもあるし、食事であっても、対面とかでなければできるはずである(それを望むかは置いておいて)。コロナウイルス が生息する場所として今後気を付けなければいけないあろう場所は、やはり菌などが繁殖しやすい汚い場所である。公園の水場、ゴミ捨て場、下水道、さらには駅の構内や電車内などもいろいろな人が使う分菌が繁殖しがちであろう。結局僕たちは、当分はたくさん人がいるようなところは避けるべきなのだろう。日本人の賢明な判断に期待するしかない。

 

最近研究があまり進まず、考えあぐねている。1つ問題を解決すればスルスルいくのが数学なのだが、その1つがなかなかうまくいかないといった状況である。こういうのが今後ずっと続くということを考えると、この状況を楽しめる方が得なのかもしれない。数学をしているんだという気持ちで臨みたい。実際はこの研究を完遂しなければという気持ちで焦ってしまう。良くないとわかっていても、ずっと考えていて食事を忘れてしまう時がある。頭からもやもやが離れないのである。解決できると確信できるまでこのモヤモヤは続く。このモヤモヤとうまく付き合っていくことが数学者として大事なことなのかもしれない。大きな問題と戦っている人は毎日このモヤモヤと何年も戦っていることを考えるとすごいの一言である。大概の日常で起きる問題というのは後回しにしているとどうでもよくなるものである。こと数学になるとそうもいかないのが厄介である。