凡人数学徒の徒然

私の身の回りに起きたこと、数学の話題などをポロポロと

今週の徒然(7)

先週はなぜか書く気が起きず、書けなかったです。特に精神的に追い込まれているだとか、病気したとかそういうことではなく、只々めんどくさかったんだと思います。先週は久しぶりに研究集会に近いものに参加したりだとか、論文を書いたりだとか、研究を進めるなど充実はしていた気がします。最近今の研究が落ち着いたら次に何をしようかなどを考えています。大きなことをしてみたいと思う反面、それなりの時間がかかりそうであるから、知識をために貯めなければいけないです。

 

今知識を貯めるため勉強している僕ですが、数学科の院生が陥りがちなことを1つあげましょう。それは"勉強好き"になってしまうことです。何がいけないのか、と思うかもしれません。何もいけないわけではありません。勉強することは大事ですし、新しい研究をする上では勉強は欠かせない重要なものです。しかし勉強好きになって、勉強して学んだところで満足してしまいがちになってしまうのが落とし穴です。数学科、おそらく他の学科でも起きているのかもしれませんが、研究の仕方などを教えてくれる授業はありません。よって、院生は「このまま勉強していれば、そのうち研究できるでしょ」と考えます。これは至極当然で、みんなこのプロセスを追っているのでそう考えれば自分も同じことをしていれば大丈夫ということです。確かに、ほとんどの研究室では最終的に指導教員からある問題を提起されて、それについて考えて修論を書くことがほとんどです。これが大半でしょう。しかし、これは研究のプロセスである問題提起、問題作成という大きなものをすっ飛ばしています。さらに言えば、自分の力量をはかり、問題提起をしなくてはいけないわけですが、これも指導教員に任せています。これで果たして研究ができるようになったと言えるのでしょうか。私自身この問題提起が院生のうちに覚えなければいけないことなのではないかと思います。そういう意味で勉強ばかりしていてもしかたなくて、問題作りや、実際に作った問題をといてみようだとか、その問題は既存なのか?とかを調べたりだとかをすることの方がよっぽど研究能力が上がりそうじゃないですか?その上で勉強しなくちゃいけないことが出てくれば勉強するという流れです。

 

修士で終わる人はそれでいいと思いますがそれ以上を目指す方は参考にしてみてください。一番言いたいことはとりあえず着手してみようということです。それが全然簡単なものであってもです。僕は指導教員に、とりあえず今ある問題を研究しないとダメでしょと言われたことがあります。その時は研究の仕方などさっぱりの時です。しかし、暗中模索でその問題を考えているうちに、「こういうようにすれば証明できそう!」とか思いついたりするんですよ。やっぱり、とりあえず一歩踏み出してみるのが大事なんだと感じました。

 

さて数学関連の話はここまでにして、最近の話をしましょう。最近はコロナが収まりムードが高まり、とうとう明日には無観客ながらプロ野球が開幕します(僕は高校球児でした)。気分が上がる一方、より自分の気を引き締めることが重要かなと思います。そしてプロ野球の開幕と同時に、県を跨ぐ移動がOKになります。よって僕が大学へ行けるようになります。とりあえず院生室の整理だとかをするために来週は一日くらい行ってみようかと画策しています。少しずつでも今の社会に柔軟に対応していくことが必要だと感じています。